ナナツモリ・タムラのblog。      「写真と遊ぼう」をテーマに      写真のはなしいろいろ。         僕の写真もすこし…。


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三脚のはなし

三脚のはなし_e0175258_15305270.jpg

今週の授業で「とびら」クラスの6月の課題が出揃いました。
(上写真は真剣な表情の生徒さん☆)
テーマは「初夏」組写真4枚での提出でした。
どのクラスも誰一人適当に作った作品はなく、とても楽しく拝見させていただきました。
お忙しい中、本当によく頑張っていただきました☆

詳しい総評は今回はあえてはしょらせていただいて、今回は別のテーマでお話させてください。
ちょっと気になった点がひとつだけありました。
これはほぼ全員にいえることなのですが…
ピントが甘い(もしくは手ブレを起こしている)写真が非常に多い、ということです。

まだ写真をはじめたばかりですのでこれは全然普通のことですし、
何も悲観することはありませんよ~!!
ただ、いい機会ですのでここらで三脚の導入をおすすめしておきます。

最近、生徒さんから三脚の相談を受けることが多く、
せっかくなので、簡単にですがいくつかおすすめの三脚を書いておきますね。
ただ、三脚は目的や機材によってチョイスが全く違ってくるので
すべての人に当てはまるものではありませんのであしからず。

三脚のはなし_e0175258_15395398.jpg

まず、三脚を選ぶ際に見るポイントがありますのでいくつか、簡単に書いておきます。
このスペックの違いによって価格が変わったりします。

□耐荷重
どの重さのカメラまで乗せられるか。高価な三脚は10数キロの重さまで耐えられます。
重いボディーやレンズなどを使っているかたは特に注意してください。

□足の高さ(低さ)
どの高さ(低さ)まで三脚の足を伸縮できるかどうか。センターポールを伸ばさずに
(足だけで)目の高さにカメラのファインダーがくるのがベストです。

□パイプの直径
一番太いもので38mmくらい。細いもので20mmくらいです。
25mmから28mmくらいを選ぶといいですが、値段もそれなりにします。
パイプの太さと耐久性は比例します、太いほど丈夫でしっかりとカメラを支えてくれます。

□三脚の重さ
使い方によって違いますが、頻繁に三脚を持ち運ぶ場合はカーボン素材などが軽くてよいです。
他には、素材としてジュラルミンやアルミなどがあります。

□雲台の使い勝手
三脚の一番上の、カメラを載せる部分を「雲台」といいます。
基本は、パン棒つきのパンハンドル雲台がいいです(上の写真もパンハンドル雲台です)
他には、スピーディーにカメラをぐるぐると動かせる自由雲台が有名ですね。
プロやハイアマチュアは三脚の足と雲台を別で購入したりして、
使いやすいようにカスタマイズしたりしてます。


それでは本題に入ります。いくつかおすすめできる三脚を。
まずこちら。

ベルボン Geo Carmagne E645
ベルボン Geo Carmagne E635

私もこのタイプの旧型(最近モデルチェンジしました)を使ってますが、
足の伸縮はスムーズ、2WAY雲台も使いやすくて重宝してます。
上記2つは似ているのですが、大きな違いとしては
長さを調節するパイプが、3段か4段かということでしょうか。


次におすすめするのはこちら。

カーボンマスター 914PRO II
三脚メーカーSLIKの上位機種。かなり使い勝手もよく、評判も上々です。
学生時代に私が使っていた同じSLIKの三脚と比べても段違いの軽さ、使いやすさ。
三脚も進化しているんですね!


次は違う思想で。変わらない美学、定番。

クイックセット ハスキー3段

発売以来ほぼ30年、全くかわらない設計で、今でも世界中で愛される定番三脚。
雲台がとても使いやすいと評判です。素材はジュラルミンです。
こちらは雲台を交換することができません。(交換する必要がないくらい使いやすい雲台らしい…)

同じクラスでいえばこれなんかも。

マンフロット055CXPRO3

スペックは上記ものたちと遜色ありません、(もちろん値段も…)
マンフロットの三脚はデザインがかっこいいですね。
予断ですが、私は最近マンフロットの一脚を購入しましたが良いですよ~。

…と上記のものは価格帯も5万円前後でちょっとお高めです。


さて、ここからはもう少しお手ごろな値段ゾーンです。

SLIK プロ 500 DX-III

アルミ・マグネシウム・チタンの合金ですが、耐荷重も5キロまでいけます。
水平を計る水準器もついてますし、ウレタングリップで高級感もあり。
価格以上の価値がありそうです。生徒さんはこのあたりが狙い目かもしれません。

つぎはもうちょっと安く。

スリック カーボン 814 EX

コストパフォーマンスはいいようですが、
少し雲台の使い勝手がまだまだのようです。ただ価格を考えると十分ありじゃないかなあと。
追加で使いやすい雲台など購入すると、結局値段は上のクラスに迫ってしまうかもしれません。

これでもまだ高いというかたに…さらにお安く。

ベルボン ULTRA LUX i L

重量のあるカメラ(中級機以上)や重い望遠レンズなどにはおすすめできないです。
キスデジなどの入門機で、普段使いの使用ならOKです。軽いし女性にはいいかも。
ただ、スペックはやはり値段相応といったところでしょうか。

番外編。
私の憧れの三脚メーカー、プロのフォトグラファーに選ばれ続けてきたブランド。
かっこいいし安定性抜群です。いつかきっと…

GIZZO(ジッツオ)

ちなみにこのお値段はもちろん、雲台は別料金ですよ~(笑)


今回はみなさんの参考になればと思い、少数ですがピックアップさせていただきました。
(もちろん、これ以外にも素晴らしい三脚はたくさんありますよ)

カメラを固定するだけの機能なのにこんなに高いのか!!と思うかもしれませんが
実際に触ってみると、足の伸ばしやすさや素材の追求、雲台の使いやすさなど
各社とも血のにじむ企業努力をされていて、きちんと値段に見合うものになってます。

三脚は一生ものです。ず~っと使えるので、ここは多少頑張って
是非とも奮発していただきたいなあと(笑)
写真がバシッと決まりますよ!!

例えばヨドバシカメラ。かなりの量の三脚を手にとって使い勝手を確認することができます。
三脚は、一度必ず実機に触ってみることをおすすめします。
信頼できる中古カメラ屋さんで買えば、状態がよいものでも、もう少しお安く購入できます。

少しは参考になったでしょうか…。

最後に先生からのお願いです。
みなさん三脚を是非!買ってくださいね~。…なるべくでいいので…
by nana-photoroom | 2009-06-21 14:09 | 機材いろいろ